【中原中也 歩みのリズム】空間デザイン・設営

Posted on 2014-10-01

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2014年10月1日、空間デザインと設営を担当した中原中也記念館企画展
【中原中也 歩みのリズム ー「僕は街なぞ歩いてゐました」】がオープンしました。

本企画展は、中原中也記念館開館20周年記念事業で、山口情報芸術センター(YCAM)との
コラボレーション企画展です。
夏にYCAMでの展覧会のお仕事でお世話になった繋がりで、今回も呼んでいただきました。

中原中也記念館:http://www.chuyakan.jp/
YCAM:http://www.ycam.jp/
歩みのリズム特設ページ:http://ayuminorythm.tumblr.com/

YCAMはメディアアートに特化した公共施設で、館内にはレーザーカッターや3Dプリンターなど、
デジタルファブリケーションといわれる最新の機器と技術が整っています。
それらをうまく使いながら製作できるもので、展覧会の構成を考えました。
また、中原中也記念館はこれまではパネル展示が多く、YCAMとのコラボレーション企画展も
初めてということもあり、空間を大きく広く使った展示にすることを、YCAMの方と相談しながら目指しました。

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展覧会では中原中也の「春の消息」という詩の文字を、入り口から展示の終わりまで空間に浮かせました。
記念館までのアプローチにはやぐらを立て、それを繋ぐようにして、建物まで詩が続いています。
やぐらの中には、「歩く」にまつわる中原中也の詩を、OSBボードにレーザーカッターで彫刻し、展示しています。
記念館の学芸員さんと相談し、詩の内容によって展示の高さを変えました。

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展示の始まりにあたる階段室の真ん中には、やぐらと似た構造の高さ4.4mの柱を立てました。
フライヤーを置いたり、文字を吊ったり、機能的かつ大きくインパクトのある柱を設計しました。
11月下旬から始まる2期展示では、アーティストが中原中也の詩をテーマとして製作した
楽曲や映像作品を、この柱や周辺を使いながら展示する予定です。

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展示の最後には、大きな暗室を設計。製作は地元の舞台屋さんにお願いしました。
暗室の中で山口の日常の音を聞くことで、普段と違ったことを発見したり、
山口を見つめ直す機会になるのではないかという展示です。
ここの壁面にも、2期で展示が追加される予定です。

中原中也は、日々の生活の中で「歩く」ということを重視していたといいます。
歩みの中で生まれた「リズム」を、来館者の方にも体験していただけたら、という展示内容になっています。

今回の企画展は、設営期間が1日だけという、この規模の展覧会ではかなり挑戦的でしたが、
事前にYCAMに長期滞在し、スタッフさんと製作を進められたので、展覧会自体のボリュームは
作れたのではないかと思います。

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記念館の展示場所と同じ寸法の階段を3段分作って、柱を製作しました。
この柱は9つのパーツで出来ており、設営当日は20分ほどで柱が組み上がりました。

最近はなぜか「組み立て」とか「折りたたみ」とか「移動式」とかが好きな安川ですが、
軽バンで青空移動式工房をする機会もたまにあります。
今回もYCAMの搬入口が工房状態に。お邪魔しました。
アトリエカフエ青空工房、いろんなところに出張できると嬉しいです。

山口も本当にいいところです。また仕事でも行けるといいなと、心から思います。


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